M-1グランプリ2019決勝戦について
先ほど終了したM-1グランプリ2019。
優勝はミルクボーイ。
壮絶な戦いだった。
毎回毎回今年は過去最高〜みたいな流れがあるが今回は別格、個人的にM-1グランプリ2007に継ぐ伝説の年だったのではないかと思う。
全てが素晴らしかった。
以下、出順で振り返りたい。
①ニューヨーク
笑神籤で呼ばれた瞬間「ヨシ!」と声を上げてしまった。どうしてもトップバッターという立ち位置は難しいと言われがちだが、それもはねのけて堂々と爆笑をさらっていった。名前が呼ばれて控えから舞台に上がるとき、屋敷がBKBのポーズをとって気合を入れていたのが第一泣きポイントだった。最高。最終的に点数的な結果こそ振るわなかったが良さは全て出ていて、おそらく本人たちもそれを悟って、しっかり平場で魅せることにも力を入れていて、もっともっと応援したくなった。トップバッターとしての役割は充分すぎるほど果たしていて、ニューヨークのおかげで今年の決勝戦が終始あたたかく盛り上がった空気になっていたと言っても過言ではない。
みんなとりあえず騙されたと思ってニューヨークのyoutubeチャンネルを見てくれ頼む。
二番手にして異常なウケ量だった。これに関しては流石としか言いようがない。1本目のネタは去年決勝で2本目にやる予定だったネタかな?ただでさえ仕上がっていたネタがさらにギンギンに仕上げられていて、もはや芸術の領域。個人的に去年の優勝予想はかまいたちで間違いないと思っていたので、みんな評価するの遅いよ〜と思いつつも、評価されるべき人が評価されたということはやはり素晴らしいことだったと思う。2本目のネタも完璧。準決で見たネタだったけど、過去記事の準決レポで少し触れたアドリブか?と思ったところも全部台本だったようで、ひっくり返ってしまった。コントに一切入らずしゃべくりだけでここまでやるって一体何事ですか。
③和牛(敗者復活)
これまたキンキンに仕上がり倒したネタ。昼間の敗者復活戦を見た感じも、一昨年の敗者復活戦のスーパーマラドーナよろしく頭一つ抜けたレベルでまぁ和牛が上がるだろうなといった雰囲気があり、そのまま決勝でも大ウケをさらっていた。個人的にちょっと文句があるとすれば、このネタを準決にかけておけばストレートで決勝いってただろうのに、出し惜しみしたことで敗者復活枠のドキドキを少し減らす形となったことは残念だった。あと敗者復活戦の国民投票、和牛とミキの間に20万票の差があったのはさすがに引いた。ゆるキャラグランプリに組織票で臨んでるんじゃないんだから…。確かに間違いなく和牛は面白かったけど、世間に見るワーキャーの空気に加えてこういうバカみたいな数字としての差を目の当たりにすると、なんだかなあと思わざるを得ない。天の邪鬼なだけだけどさ。
最高だった。出順も最高。せり上がりも最高。第二泣きポイント。亜種のような芸風だからこそしっかりベタで笑いやすいネタ、審査員的にもプラスにすべきかマイナスにすべきか難しいところだったとは思うけど、結果としてしっかり評価されていて、トータル最高だった。
⑤からし蓮根
優勝最有力候補と巷で噂されていたコンビ。決勝の前半戦があまりに盛り上がりすぎたせいか少し乗り切れない感が見えたようには思うが、やはり若手として圧倒的実力。個人的にネタの後半にそらがボロカス言う部分で「死ね」まで言うところは切ってもよかったろうなと思った。ほんの少し去年のゆにばーすの「へどが出るわ!」を彷彿とさせるようでヒヤッとした。審査員コメントで上沼松本の会話にオール巨人が割って入って評価していたというのが印象的だった。多少贔屓あるにしてもオール巨人から93点取れたら上等よ。来年も余裕で決勝に残る組。
⑥見取り図
どんどんどんどん上手くなっていてまだ上手くなれるのかよと思う。途中盛山が噛んで爆竹食べてきたというアドリブをかましていたが、あれがさらに上手さを引き立たせていた。M-1決勝の舞台で噛んだのにやっちゃった顔をするどころか瞬時に対応するって場数死ぬほど踏んでないと出来ない芸当。
⑦ミルクボーイ
大号泣案件。個人的にも世間的にも予選のうちから今年はミルクボーイが熱いと言われ続けていて、地上波でネタが見れるというだけでも感動なのにとうとう優勝してしまった。学生漫才からようやくここまで…大変だったろうな…。1本目のネタは全てが泣きポイント。会場がウケればウケるほど泣けてきた。得点発表も大号泣ポイントだった。本当におめでとう。「今、トロフィーをいただきました!」も最高だったし、駒場がめちゃめちゃ謙虚なのも素敵。これからの活躍が楽しみでしかない。
⑧オズワルド
決勝全体がとてつもない空気になっている中、かなり良い出順を引いたと思う。全然ワンチャンあるぞ!と思っていたが無念。とはいえ決して悪い結果だったわけではない。カッコよかった。どんな形であれ今後見る機会が増えるだろう。バーターとかじゃなくしっかり実力で伊藤沙莉ちゃんとのコラボが見れる日もそう遠くはなさそう。
⑨インディアンス
実は私の優勝予想はここ。本来なら出順も仕上がりも最高のはずだったけど、今年の最終決勝には食い込めなかったか…という印象。こんなに面白くて仕上がっているのにこんな結果ってどんだけレベル高いねん。
⑩ぺこぱ
オズワルド同様、全然ワンチャンあるぞ!と思っていたらマジであった。和牛の点数を覚えてなかったので3位に食い込んだとわかった瞬間声を上げてしまった。やっぱ衣装変えたのが良かったんだねえ〜〜。2本目も、票こそ入らなかったもののめちゃくちゃカッコよかったし面白かったし、しっかり会場をモノにしていた。優勝は逃しても、ミルクボーイより売れると思う。シュウペイが中川家礼二にハマっていてニッコリしてしまった。
以上、書いても書いても書ききれないが、何度最高と言ったかわからないほど最高の大会だった。全組優勝。
湯を沸かすほどの熱い愛を見て。
以下本編のネタバレを含む。
きのこ帝国が活動休止を発表したことはまだ記憶に新しい。
そうかこれ主題歌きのこ帝国が歌ってたのかとエンドロールを見て思い出された。絶妙にマッチしていて良かった。
さて、本編は死の宣告を受けてから死に至るまでの1人の女性の余生を軸として、その周りのドラマを描いたものであった。
一見何事もない親子と思いきやその全てに複雑なバックグラウンドがあって、全員が現実に立ち向かっている、そんな映画だったように思う。
あゆこちゃんンンンンンヴォオオオオオアアアアという感想がデカかったかな私は。
お母ちゃんの遺伝子がちょっとあったというのが後から思い出すとかなり心にくる台詞だったなと思う。
生みの親と育ての親、どちらが本当の親かなんていうのは結局はどうでもいいことなんだな。
オダギリジョーが失踪する以前や失踪している間の生活についてほぼ描写がなかったのに、銭湯休業中の張り紙を剥がすカットのみがそれら全てを説明しているようで、それも良かった。今を生きている人に過去なんて関係ないんですよ。
映像のカラクリとして見ると敷かれた伏線が全て良いように回収されていて、こんなに完璧な映像があるかよと感服してしまった。好きな色や下着のくだりとかも。
絶対に2時間で伝えきることができない量の情報を、完全に2時間で伝えきっていた。
何倍ものことをしてもらっているから、この人のためなら何してもいいと思える。そんな人になるって、何がなんでも自分の信念を貫き通すしかないんだよねえ。
私は社交性がないので、初対面の人の印象に残る生き方はできないかもしれないけど、好き勝手生きてある程度好意を寄せてくれる人に対してはせめて、自分が死んだときに泣いてくれるくらいのことをしたい。
世界にはたくさん人がいて、その99.999%の人とは関わることもないんだから、せっかく仲良くなった人みんなのことを愛して生きたいなあ。
これは私の感性がおかしいんだけど、最後のシーン、文字通りの「湯を沸かすほどの熱い愛」のシーン、素人がそのまま人間燃やしたらすごい臭くなりそうだけど大丈夫なのかなと思った。人間を燃やしたことがないのでどんな匂いがするのかは知りませんが。
仕事としてお笑いをやることについて。
好きなのでやってしまうがそろそろお笑いのことはこの辺にしておきたい。
賞レースのオーディションに際して、エントリーする芸人、審査する作家や番組関係者、鑑賞する客がいる。
この中で仕事としてお笑いをやっていないのは客だけだ。そして私もその客の1人に属する。
賞レースにおいて、しばしばネタ選びがどうとかなんでここが勝ち残っているのとか、そういうくだらない話題が客の周りで巻き起こることがある。
私自身も以前の準決勝レポにて囲碁将棋のネタが〜〜などと記述する場面があった。
期待を込めてという意味が100%のつもりだけど、とはいえやっぱりどこか、エゴなのだ。
初めて賞レースの決勝以前の予選を通しで見て、審査員の紹介からMCのまわし、会場の雰囲気を見ることができた。
そこにいる客以外の全員は自身の仕事を全うしていたと知ったし、会場が一体になっているようで、実は供給者と消費者の間に決定的な違いがあった。
審査員はひとつの大きな番組・企画を最も良いものにするために、その瞬間その会場から最も相応しい9組を選ぶ。芸人も自分の軸を考えながらも、その番組・企画に相応しいと認められるよう試行錯誤する。ただ面白いことをすればいいけどただ面白いことをするだけではいけない。答えもないし幅も広いし、何が正解かわからない中でこれだと決めたものを迷いなく(あたかも迷いがないかのように)実行する。
私たち消費者はそれがどこ産の材料でどんな人の手で作られたのかも知らないまま、出されたメシをウマイだマズイだ言っているだけ。
それを「応援している」と言えるのだろうか。
もちろんお笑いを見て楽しんで笑う権利は誰にでも平等にあるものだし、見て面白けりゃなんでもいい。でも私にはエラそうにできるほどの鑑賞力は全く備わっていないといつも実感する。
M-1グランプリ2019準決勝について。
ライブビューイングのチケットが無事当選し、準決勝を見ることができた。
とてつもないライブだった。
最高に笑った。
当初の決勝予想は大ハズレだったが、ほぼ異論のない結果となった。
ライブビューイングは初の試みということでいろいろ思うことはあったが、地方出身者でも準決勝を見ることができてありがたかったとか、地方なのに映画館の座席が埋まっていてお笑いファンがこんなにもいると知れたとか、カメラワークが変に凝っていて普通に定点で良かったのになとか、そんな感じ。
以下は出順で各組の感想。
通過者には◯印を。
金属バット
ワイルドカード枠。巷では辞退するんじゃないかとかレギュラーの完コピするんじゃないかとか噂が立っていたけど、ガッツリしっかり大仕上がりのネタだった。どこから沸いた噂か知らんがレギュラーのネタ完コピしてたらマジで大笑いしちゃっただろうな…。とはいえ冗談じゃなくかなりすごかった。中盤あたり畳み掛けがあったり、金属バットらしさもありつつ受け手が受け入れやすい作りになっていたり、何度も言うが本当に懸けていることが明らかにわかる仕上がりだった。さすがにトップバッターが厳しかったか。個人的に決勝進出者に異論があるとすれば見取り図の枠で、出順が出順ならそこにギリギリ食い込んでもおかしくない程度には仕上がり倒していたと思う。
ダイタク
勝負ネタだったんだろうな。仕上がりはエグかったけど一歩及ばずと言った様子。ウケはともかく決勝に立つ姿が結構違和感なく思い浮かぶので、来年以降も上がる可能性は大いにありそう。
くらげ
さすがに型が決まりきっているとネタに幅をつけられなくなっちゃうんだろう。後半に若干巻き返しはあったものの決勝には届かず。もうひと踏ん張りネタに展開があればテレビ的にも決勝に通したかった組なのかもなと思った。惜しかった。
難しい。個人的にAブロックの中では笑いの瞬間最大風速が出たのはここだったけど、それもド頭で、出オチからの失速感が否めない。ここも型が決まっている以上、幅をつけられない問題に悩まされているんだろうな。今回のネタ的に、普段の東京ホテイソンのネタを知っている前提で笑える部分が強くて、いきなりフラットな状態で見てすぐに受け入れられるかというとそうではなかったのかもしれない。難しい。
面白いよな。面白いのに何が足りないんだろう。ここもワンチャン受かるかな〜という気はしたけどやっぱ出順のせいか。合格ボーダーラインあたりにはいたと思う。普通に面白かった。
ネタ構成かなり良かったし面白かったけど最後の展開がらしくなくてそれが吉と出たか凶と出たかという感じ。ベランダのネタが面白すぎて、どうしてもその時代を超えられない感じがしちゃうな…。
受かるネタだった。雑味がない。本当にシンプルに面白い。笑いやすい。もしかして、受かる…?と思ったらマジで受かっちゃった。すげえや。
ラランド
アマでこれは快挙。すごすぎる。特に男の人は相当すごい。でも決勝の壁は高かったという印象。それはそうと女性側が毎回若干下ネタほりこんでくるのはどういう仕組みなんだ。
錦鯉
なんかハマってなかった。なんでだろう。変なネタじゃなかったし、らしいネタだったし面白かったけど、なんかハマってなかった。こればっかりは時の運なのか。また来年に期待。
良かった。これは贔屓目だけど、ロングコートダディを好きになった時代の感じがモロに出ている個人的に彼らの真骨頂と思えるタイプのネタだった。これで決勝上がってくれたら最高なのにな…と思いながらも、どこかで結果を悟っていた部分があったかもしれない。来年はKOCとダブルで大期待。
◯からし蓮根
ケタが違っていた。ありえん。面白いを超えていた。明らかにからし蓮根のネタの途中から会場の空気が変わった。面白すぎて怖かった。スッと優勝してくれたらいいんだけど、これ変に優勝逃したら和牛になっちゃうパターンだよ。
◯ニューヨーク
入場の時点で屋敷の目が完全に仕上がっていた。ネタ選びはまさかだったけど、自信がありありと見えたしウケもすごかった。ただ、このウケはからし蓮根が作った雰囲気の名残のおかげもあったと思う。運も味方につけて、ついにニューヨークが売れるよ。
トム・ブラウン
頭おかしい。気が狂いそうなぐらい面白かった。一番笑った。決勝進出見取り図の枠はトム・ブラウンでも全然良かったと思う。ただ、たぶん決勝に上げたら、去年の衝撃を前フリに爆発して確実に最終決勝まで残る未来が見えて、それが作家さんたちが描く番組の趣旨とズレていたから落とされたんじゃないかなと思う。ここも東京ホテイソンと同じで普段のネタを知ってもらえている上で笑える派生のさせ方ではあったが、実際去年決勝に出ているという点においてその手法は間違っていないように思えた。
◯オズワルド
受かった。すげえ。なぜかウケていたという印象だった。悪い意味ではなく。間違いなく面白かったし会場ウケもすごかったけど、何がどう面白いのかの核心がわからないというか、ただただ今日の会場をモノにしていた。
カミナリ
かなり力の入ったネタだった。ただからし蓮根を通してしまうと訛り漫才がかぶってしまうこともあり比較の末に落とされたのではないかと思う。あと単純にネタに力が入っていることが見えすぎていて少し微妙だった。
苦しい。結成してすぐ実力が認められて世に出てしまうと、さらにそれを超えるというのが難しくなってくる。初めて見たときの「あ、ここ優勝する」という感覚をもう一度取り戻してほしい。
◯インディアンス
本人も会見で言っていたが、ネタの最中でここは通るだろうなという空気がすごくあった。個人的に田渕さんが同郷なので前からずっと親近感を持っていて、周りが笑う中で私1人感動的な気持ちになっていた。
囲碁将棋
ラストイヤー無念。ネタ選びが…とかは言っちゃダメだと思うけど、どうしても良さが出し切れていなかった印象。ふみたさんがワケのわからないことを言うのに対して根建さんがキレてほしい。ふみたがワケわかること言ったら会話が成立しちゃうじゃん。
◯ミルクボーイ
本当に勝ち残っちゃった。ネタはもう完璧に近かった。はいはい合格合格って感じで。同じネタ何回見ても面白いってすごいな。
世間では賛否両論らしいけど私は全然良かったと思う。ネタ中1箇所これもしかしてアドリブなのか?と思った部分があって、本当にアドリブだったら対応能力とかやばいし、アドリブじゃなかったならそれをアドリブに見せた演技力がやばい。どちらにしても漫才が上手すぎた。
◯ぺこぱ
泣いちゃうね。えげつないウケ方をしていた。つかみからもうウケていた。決勝唯一の吉本以外の事務所。この勢いで最終決勝まで残っても全然おかしくない。
ミキ
相変わらず面白かったけどな。なんで落ちたんだろう。笑いの取り方が短絡的すぎたからだろうか。ここも確実に合格ボーダーラインあたりにはいたはず。
隠しきれないワーキャーのウケがあった。でも面白かったしテレビ的にも受からせてよかった気がするが。敗者復活かな。
個人的にはやっぱ好きじゃないな。川原のそういう人感が出過ぎていて、変なことしていることに違和感がなくてあまり笑えない。ただ会場ウケはかなりのものだった。なんのこっちゃわからなすぎて落とされたのだろうか。案外敗者復活あってもおかしくない。
◯見取り図
掛け合い殴り合いみたいなスタイルのネタ。個人的には結構単調に思えたけどマァ何か審査員の目にとまるところがあったのだろう。
和牛
M-1グランプリというよりはENGEIグランドスラムを見ているようだった。大御所の風格が既にあるというか、作る空気の質感が他と違いすぎる。賞レースを勝ち抜く笑いというよりはみんなが認める笑いみたいな感じがあった。
以上。
結果が出てからはなんとでも言えるが、なんとなく自分が笑った順に9組挙げるとほぼ通過者と同じになるような、スッと受け入れられる結果であった。
敗者復活戦は正直見なくてもいいかな。
トム・ブラウンのためだけに見ようかな。
くらげを一回も見たことない人は見たほうがいいと思います。
そんな感じでした。
金属バットのワイルドカード復活について。
本日M-1グランプリ2019の準決勝進出者が全て出そろった。
最後の一枠は金属バット。
個人的にもなぜ落とされたのかと思っていた組のひとつであったので、妥当といえば妥当な結果だったと言える。
とはいえ、金属バットがそうそうたるメンバーを抜いて視聴人数1位をとる日が来ることを誰が予想できただろうか。
大丈夫か視聴者よ。
ワーキャーで1位をとったグループが準決勝に残ることが何を意味するかというと、仮に準決勝の結果がふるわなくとも敗者復活戦でまた視聴者投票のチャンスを得られるということ。
ニューヨークがラジオで言ったり言わなかったりしていたことを単刀直入にまとめると「ストレートで決勝に行けなければニューヨークに敗者復活は不可能」という本当の話があって、これは(ニューヨーク)の部分を他の組に当てはめても言えることであるが、逆に金属バットは敗者復活でも勝ち残るチャンスがある。
一度視聴者投票で選ばれたという結果はそれを示す大きな証拠となり、これは決勝戦に出場するという点においてはかなり有利なポイントだと思う。
多くは語るまいが今のルールで敗者復活戦を勝ち抜ける組は本当に限られている。
そういう意味でアインシュタインやミキ、和牛はストレートで決勝に行かなきゃいけない。
彼らが準決勝で敗退してしまったら、敗者復活戦をやる意味がなくなるから。
M-1グランプリ2019準々決勝を見て。
GYAO!にてワイルドカード企画としてM-1グランプリ2019準々決勝の敗退者のネタ動画が投稿されている。
視聴数に応じて準決勝に返り咲ける組が決まるのだ。
今日それをひととおりすべて見た。
感想として、3回戦までとは比較にならないほどレベルが高かった。
普通に泣きそうになったし面白すぎてちょっと引いた。
以下は感情に任せた意見を述べることになる。
結果だけ見たときはここ落ちるんか〜、今年は仕上がりきらんかったんかな〜、などと想像していたがそんなことはない。
仕上がり散らかしていた。
なんでみんなこれで準々決勝止まりなんだよ。
3回戦と準々決勝で同じネタをした組はもうその時点で漏れなく落ちたんだろう。
勝負ネタを3回戦にかけて受かるような時点で、他の組との間に既に雲泥の差が生まれているというほど、えげつない世界があった。
シカゴ実業
タチマチ
ダブルヒガシ
たくろう
金属バット
ういろうプリン
馬鹿よ貴方は
インポッシブル
このあたり。
挙げるとキリがないが、レベルが桁違いだった。
これで決勝どころか準決勝にすら残らないってどういうこと。
勘弁してくれ。
差をつけるわけではないが、特にタチマチ。
それ以外は割と名の知れた組が集まる中、結成わずかでこれだけ面白いのはやばい。驚く。
もう、本当に、M-1グランプリは参加資格を結成10年以下に戻しても全然良い。
とはいえそのかわり面白い芸人を世に出すきっかけを別に設けてほしいな…わがままですが…。
準々決勝通過者はみんな本当にここより面白かったんだろうか。
準決勝ライブビューイングが当たればその最高に熱い戦いを目の当たりにできる。
M-1グランプリ準々決勝の結果を見て
3回戦大阪会場の半分ほどを見て、待ちきれず準々決勝の結果を見てしまった。
少しぽかんとした。
通過者は以下
からし蓮根
ミルクボーイ
ぺこぱ
オズワルド
ダイタク
くらげ
ラランド
錦鯉
カミナリ
ニューヨーク
インディアンス
見取り図
ミキ
囲碁将棋
トム・ブラウン
和牛
改めて決勝予想をするとすれば、やはり最初から今年は確定だろうと予想していた5組、アインシュタインからし蓮根ミキかまいたち和牛は順当に残っているし決勝にも残るだろう。
そして今年最も世間の注目度が高いミルクボーイ。ここも通るだろう。
残るは4組。
決勝経験者がかなり少ないのが予想をますます難しくさせる。
考えれば考えるほどわからん。
からし蓮根
ミキ
和牛
ミルクボーイ
錦鯉
ニューヨークor囲碁将棋(ワルい笑い枠)
マヂカルラブリーorカミナリ(決勝経験者枠)
オズワルドorぺこぱorすゑひろがりず(ダークホース・イロモノ枠)
としておこうか。
連複のような予想をしてしまうがこれ以上絞れない。実に難しい。後半4組に至っては錦鯉が頭一つ優勢かと思うが正直本当にどこが来ても全くおかしくない。
さて、結果を見てぽかんとしたのがなぜかというと、やはり「オォ!!」があまりなかったからだろう。
こんなことは言っちゃダメだろうけど、天竺鼠をあげるぐらいなら金属バットあげるほうが絶対に良かった。後日記事にするが3回戦の金属バットのネタ、あれは完全に「取りにきてるネタ」だった。仕上がりすぎていてビビった。逆にらしくなかったほど。天竺鼠もちゃんとしてほしいよラストイヤー改竄しといて。
もちろん全組面白いんだけど、衝撃があまりなかった…。
とはいえ、準決勝のパブリックビューイングのチケットは、当たってほしい。M-1グランプリというイベントに対して、しっかりお金を払わせてほしい。