思考のメモ。https://note.com/miyakenomiへ移転。

M-1グランプリ2019アナザーストーリーを見て

先日放送があったM-1グランプリ2019アナザーストーリーの見逃し配信がされていたので見た。

決勝から1ヶ月が経とうとしているがいまだにその興奮は冷めやらぬ。

改めて見ても「ミルクボーイがM-1グランプリで過去最高得点をとる」瞬間の映像は涙なしに見れるものではなく、番組内での振り返り映像も、優勝後に駒場が自宅で見た映像も、両方泣けた。

「680ぐらい出そう」とか「100点出るんじゃね?」とか、ミルクボーイのネタ中に裏で他の芸人が言っていたのも印象的だった。

誰がなんと言おうとあの日あの時あの場の勝者はミルクボーイに他ならなかった。この感覚はとろサーモン優勝のときに感じたものと同じだった。笑いの神ってすごい。

 

この映像を通して私が感じたのは、ミルクボーイは今年優勝(最低でも決勝進出)できなかったら解散しようと思っていたんじゃないか?ということ。

アンタッチャブルですらM-1優勝できなかったら解散も視野に入れていたときの大会で優勝して、紙一重で今の輝かしい未来を手にしているようだが、ミルクボーイも、もし一歩間違えれば解散していたのかもと思うとゾッとする。

まぁこれは他のどの組にも言えることだが…。

来年、再来年になって、そんなことも感じさせないほどのミルクボーイの大きな姿を拝みたい。

 

 

さて、映像の中でそれと並行して取り上げられていたのがかまいたちと和牛だった。

実力も知名度も高くファンの層も厚いため感動コンテンツとしてかなり取り扱いやすい位置にいたこともあってのことだろう。

やはり私はあまのじゃくなのでそこばっかりそんなに取り上げんでええやんけという気持ちになってしまうが、世間の需要としてはかなり高かったのだろう。

何回出ても取れないのがM-1なんだよと、笑い飯のことみんな忘れたんかなとちょっと思ってしまったが、とはいえ実際に彼らの存在はとてつもなく重要だったろう。今回のかまいたちや和牛の立ち位置は第8回〜第10回あたりの笑い飯の立ち位置と似ていて、それもまた大会全体を盛り上げるきっかけになっていたのだとも思う。

それでいて優勝という称号を得られないまま去らなくてはいけないつらさ。

 

かまいたちはラストイヤー、和牛もおそらく次回大会からは出場を辞退すると思うので、さあ2020はどうなる、というのが今後の見どころだろうか。

振り返ってみるとM-1グランプリの決勝戦は、どの時代にも常連組がいたように思う。

ところがここでかまいたちと和牛が戦線を離脱するとなると、来年以降で常連組と呼べそうな組といえばミキ、見取り図、ゆにばーすくらいのものになる。

そうなったときに懸念されるのが「安心して笑える環境」が作れるかどうかではないか。

ここからまた全く新しい無名の組が勝ち上がってくるのか、血を流しながら新時代の常連組がそれを阻止するのか、今からもう今年の12月が楽しみでならない。

 

一応今の時点でのノーヒント決勝進出予想はネイビーズアフロニッポンの社長マユリカあたりにしておこうかな。