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オートバックスに車検を依頼した話

転ばぬ先の杖を打っておくとすればこれは何かを褒める話でもなければ何かを貶す話でもない。

 

オートバックスに車検を依頼すると、中古で10万円以内で買えそうな激アツ代車を貸してくれた。

一目見たとき「ウワ…」と思ったが、乗り込んで、運転したとき、「これこれ!」という感覚に遭った。ボロい車に対しての感覚だった。

 

三宅家は昔から裕福ではなく、新車を買うなどいう一大行事はこれまでに体験したことがなかったし、たまに買い変わるボロの中古車を見ては何の違和感も覚えず生きてきた。

車に乗って遠出することもさほど頻繁にはなかった幼き日の私にとって、車という乗り物は移動手段における最終奥義であり、「車である」ということ以外に車に求めるものなどなかった。

ボロの中古車も輝いて見えていた。

 

ところは今はどうか。

車が欲しい、燃費が良くてデカくて広くて乗り心地が良くてカッコよくて、新しい綺麗な車が欲しい、と。

それが当たり前であるといつの間にか植え付けられていた。

 

ボロが良いというわけではなく。

新しいものにばかり気を取られすぎない生き方をする。

新しい車よりも大切なものがあることをちゃんと思い出して生きる。